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美術品からお椀まで塩多政喜と朋子が、輪島塗をお届けします。

輪島塗 塩多漆器工房について

当店では、輪島塗漆器の製造販売を行っています。

塗りと沈金を手掛ける塩多政喜(しおだまさき)と木工と漆塗りを手掛ける妻の朋子(ともこ)と共に工房を構えて、今年で25年になりました。

沈金とは、指先のような形をした刀(沈金ノミ)を使って漆器表面に文様を彫り込み金箔などを入れる、漆芸の伝統技術です。
沈金の発祥は、江戸時代と言われております。

政喜は、祖父や父から漆塗りを継いで5代目になります。
父・塩多慶四郎は塗の専門家であり、髹漆(きゅうしつ)で重要無形文化財保持者(人間国宝)となりました。

父の側で漆芸に親しんでいた政喜は、塗りではなくペン画が好きだったので、沈金の道を選びました。

以来、古典的な意匠にとどまらず、身近な植物や動物をモチーフに漆器を作っております。

塩多政喜 略歴
1954年 石川県輪島市生まれ、日本伝統工芸展17回入選 日本伝統漆芸展19回入選 受賞歴 輪島市美術展9回 石川県現代美術展2回 石川の伝統工芸展3回

塩多朋子 略歴
1967年 神奈川県藤沢生まれ、大学卒業後就職その後漆芸を志す
1997年 夫・政喜と共に工房を開き漆芸に従事する 
    義父・塩多慶四郎に師事
2001年 石川県立輪島漆芸研修所榡地科卒業
2014年 フランスのショコラメゾン・ボナ社130周年記念作品制作
    木の素材を生かした漆器デザイン・製作を手掛ける

販売作品について

当店では、残り少なくなった亡き父の晩年の作品と政喜の沈金作品を販売しております。

沈金は、見た目こそ華やかですが、作品を作り出すには膨大な作業を要し、一つの品物を世に出すのには最低2年は掛かります。

当工房は、伝統的な輪島塗の技法に基づき、下地塗り、中塗り、上塗りと工程を重ね本格的な輪島塗と自負する漆器をあつらえてまいりました。

小品といえども、国産漆を使い伝統技法を守って仕上げた物ばかりですので、何年経ても美しくお使い頂けます。

漆は、作品として世に出た後も、数年たつにつれて変化していく、美しくおもしろい素材です。

漆の持つその特性から、漆器は長年人の手で使われて初めて完成する、と言われています。お気に召すものがございましたら、お手元で漆器を育てて頂ければ幸いです。

また、日本産漆を守り育てる事業を本業の傍ら行っています。

任意団体輪島漆「集いの森」で、会員の方と共に、300本以上の漆苗木、漆器のそ地になる木、果樹等の育成管理を行っています。

ブログ輪島塗塩多漆器工房 shiodawajima.jugem.jp
ブログ輪島漆「集いの森」 tsudoinomori.tsudoinomori.link