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沈金箱「風薫」
¥1,800,000
サイズ:縦16.0cm 横27.0cm 高さ13.0cm 第2回日本伝統漆芸展(1985年)に塩多政喜が出品・入選した作品です。 桐柾材、総麻布着せ、本堅地塗り、日本産黒漆塗り仕上げ 風で一斉に揺れる雪柳の花を、 金とプラチナの沈金で表した作品です。 雪柳の生命力が宿るよう、 花びらは太いノミを使い力強く仕上げました。 一方、水のほとりに花の薫りが立ち込める様には、 柔らかい点彫を添えています。 上塗りには吟味された日本産漆のみを使い、 鏡の様に艶上げをしてあります。 蓋を開けますと、蝶がひらりと三羽飛んでいます。 一陣の風の美しさを描いた、当工房の自信作です。 荘厳な景色を、ご自宅で末永くお楽しみ下さい。 どうぞ宜しくお願いいたします。
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沈金漆箱「叢」ちんきんうるしばこ「そう」
¥1,200,000
塩多政喜作 1989年日本伝統工芸展入選作品 縦24.8㎝ 横12.2㎝ 高13.0㎝ 桐柾材、焼炭法、総麻布着せ、本堅地塗、耐熱処理 青貝(微塵貝)の螺鈿細工が ほのかに煌めく叢の中。 ショウジョウバッタが羽を開き、 吉吉と音を立てて飛んでいきます。 首をぴんと立て、肢を空に投げ出した、 あの大らかな形、一瞬の自由。 それをコマ送りのように頭に思い浮かべつつ、 動きをそのまま沈金で表しました。 満足のいく箱が出来るまで、と、 制作に2年を要した意欲作です。 お手元にてお役立て頂けましたら、 職人冥利につきます。 どうぞ宜しくお願いいたします。
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なでしこ沈金箱
¥1,200,000
塩多政喜 作 なでしこ沈金箱(なでしこちんきんばこ) 縦28.8cm 横12.6cm 高12.0cm 未使用 桐外箱付 秋の七草・撫子を意匠に、 見目淑やかな箱を誂えました。 沈金で表した可憐な蝶や花は、 優しくさざめくように。 塗り分けた朱色と黒のコントラストは、 漆ならではの美しさが出せたと思います。 どうぞ宜しくお願いいたします。
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沈金箱「さくら」
¥800,000
SOLD OUT
塩多政喜作 2002年石川の伝統工芸展入選作品。 縦22.8㎝ 横14.2㎝ 高12.2㎝ 手取り希望価格 80万円 桐柾材、総麻布着せ、蒔地塗り、日本産上塗り漆仕上げ 満開の桜の夜。 鳥たちがこっそり、花見にやってきました。 薄紅色の花びらをまとって、 爛漫の春を楽しみます。 雪国の輪島では、春が来る喜びはひとしおです。 長い冬を乗り越えられた事を寿ぐ気持ちが、 自然と湧いてきます。 この作品は、日本の春の象徴である桜への、 そんな淡い憧憬を込めて制作しました。 お使い頂く方の気分を常春にする意匠、 どうかお手元で愛でて頂けますよう。
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沈金箱「秋色」
¥600,000
塩多政喜作 1993年日本伝統漆芸展入選作品。 縦21.2㎝ 横14.2㎝ 高12.8㎝ 桐柾材、総麻布着せ、本堅地塗り、日本産朱漆と黒漆のぼかし塗 藤袴の咲く頃、 川辺にたちのぼる秋の気配を閉じ込めた作品です。 桐柾目材の木地に最上の下地を施し、 日本産の朱漆と黒漆でぼかし塗り、 深い紅葉の色に仕上げました。 箱を開けば、側面に涼やかな川面を お楽しみ頂けます。 お使い頂きやすいよう、底は深紫の布で 裏打ちしてあります。 大切なものをしまう際に。
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乾漆鉢「早暁」
¥2,500,000
サイズ:径27.6cm 高5.1cm 人間国宝の認定を受けた父・慶四郎の、 晩年の傑作をご紹介します。 慶四郎は人生の後半、古典技法の研究を 幅広く行なっておりました。 正倉院宝物や平安時代の作品、本阿彌光悦の作品、輪島塗の古典と幅広く研究を重ね、 その探求で得た技術を惜しみなく 自身の作品に注ぎ入れました。 本作は、彼が大好きだった海を意匠に 仕上げた晩年の作品群のうち、 特に印象に残る一品です。 ゆるやかな輪郭の、端反りの鉢。 縁の少しくぼんだ波間に、白波が寄せます。 鉢の底をなぞるように蒔かれた金平目粉は、 波打ち際に残る泡のよう。 そして、日本海の朝焼けが、 見事な朱溜塗に込められています。 優美な形も落ち着いた塗りも美しく、 この鉢に父の技術の集大成をご覧頂けます。 どうぞ宜しくお願いいたします。